나, 나, 마들렌 / 박서련 を読んで【韓国書籍】
78冊目
나, 나, 마들렌 / 박서련
私、私、マドレーヌ / パク・ソリョン
初めて読む作家さんの短編集です。

ガラッと変わる作風
7編の短編で成り立っている本なのですが、本当に同じ作者が?!と思うくらい、作品ごとに作風が変わります。
それだけでも才能に溢れた著者であることが分かります。
文章もひっかかる部分がなく非常に読みやすく、没頭しやすいです。
ひとこと感想
1作目:오직 운전하는 이들만이 살아남는다 / 運転する者たちだけが、生き残る
引き込まれる!ゾンビ映画を見ているみたい。超面白い。
2作目:젤로의 변성기 / ジェロの変声期
一世を風靡し大御所となった声優の話。一気読み。
3作目:한나와 클레어 / ハンナとクレア
日常の光景を切り取った話なのに、すごく不思議な読後感。
4作目:세네갈식 부고 / セネガル式の訃報
セネガルでは人が亡くなったことを礼儀正しく言うときに、「その人の図書館が燃えた」と言うらしい。
格好良すぎる。
ちなみに、この話が一番好みでした。
5作目:김수진의 경우 / キム・スジンの場合
トランスジェンダーで身体に人工子宮を埋め込んだ主人公の出産への挑戦。
お母さんの最後の一言に思わず目が潤む……
近未来SFですね。印象に残るいい話でした。
6作目:나, 나, 마들렌 / 私、私、マドレーヌ
表題作が一番難解だった。
フランツ・カフカ並みの不条理がここに。
7作目:마치 당신 같은 신 / まるであなたのような神
暗めの話だがズドンと落ち込むわけでもなく、どことなくうすら寒くなるような、少し寂しくなるような話。
まとめ
上記のように、ゾンビ映画かパニックムービーか、みたいな話もあればカフカの変身みたいな話もあり、
親子の絆にぐっときたかと思えば、難病患者とテレビ番組制作者とのやり取りに背中がすっと冷えたり、
本当に多種多様な人と話が詰まった短編集でした。
この作家さんの本は他にも読んでみるつもりです。
以上、「私、私、マドレーヌ」の感想でした~!