일의 기쁨과 슬픔 / 장류진 を読んで【韓国書籍】
82冊目
일의 기쁨과 슬픔 / 장류진
仕事の喜びと哀しみ / チャン・リュジン
電車で隣に座った人の話でもおかしくないような、会社員のリアルを描く短編集。

チャン・リュジン作家の本を読むのはこれで2冊目です。
前回読んだのはこちらの長編↓
달까지 가자 / 장류진 を読んで【韓国書籍】 – Marikoの韓国語
前回も思ったのですが、この著者の文体はとても読みやすく、没頭しやすいのでおすすめです!
短編それぞれの感想
全8編が収録されています。
- 잘 살겠습니다 / 幸せになります
結婚式の招待状と会社のオンニとの確執。
結婚準備のバタバタと、ご祝儀に関する繊細な気持ちが描かれていて興味深いです。
- 일의 기쁨과 슬픔 / 仕事の喜びと哀しみ
表題作ですね。
中古品取引サイトを運営する会社で働く主人公。
頻繁に新品を出品して取引しているユーザーを調査するため、実際に取引現場へ向かうと…
という展開なのですが、出品者の予想もしなかった事情に驚きました。
今になってよく考えたら、これは現実的な話ではない気もします。
(それとも韓国ではこういうこともあるのだろうか…ネタバレになるので書けませんが…)
- 俺の福岡ガイド
日本が出てきました!
福岡でとある韓国人の男女が再開するのですが、
ふたりは同じものを見ているようで全然違うものを見ていたんだなあと、ラストになんとも言えない悲哀を感じました。
しかしなんというか短編というのは、もっと読みたいと思ったところで終わってしまいますね。
- 다소 낮음 / やや低い
チャンスに乗れなかったミュージシャン志望生。
- 도움의 손길 / 助けの手
家事代行サービスで来てもらっていた女性が…という話なのですが、面白いです。
不穏な感じで進んでいくので、なにかものすごく悪いことが起こるのではないかとハラハラしながら読みました。
実際にあるかもしれない、と思わせるギリギリのリアルさが本当によくできています!
しかし実際にこんなことがあったら、人間不信になりそう…
- 백한번째 이력서와 첫번째 출근길 / 101回目の履歴書と初めての出勤
ものすごい現実的な話なので、就職活動渦中の方には逆に面白くないかもしれない、とすら思いました。
そして全体に流れる雰囲気が、同じ著者の長編「月まで行こう」に少し似ている気がします。
とても短い短編ですが、明るく前向きでフレッシュな気持ちになれるいい話でした。
- 새벽의 방문자들 / 真夜中の訪問者たち
これもまったく現実的ではないのですが、妙に惹きつけられる不思議な話で、面白かったです。
引っ越した家で、夜中に訪れてくる人々…
その秘密にもびっくりだし、元カレが登場したときには鳥肌ものですよ。
短編の完成度の高さを感じます…!
- 탐페레 공항 / タンペレ空港
思わずGoogleマップで検索してしまったタンペレ空港。
読んでいるうちに、フィンランドに行ってみたくなってきました。
白夜も見てみたいし、オーロラも見てみたいし、ムーミンの国だし、クリスマス村も楽しそう…
旅先で出会ったお年寄りからのお手紙に、返信しようしようと思いつつ機会を逃して…という描写のリアルさがすごい。
おすすめ
日常の延長にある話が多いので読みやすいし、どの話も面白いです。
日本語翻訳版も出ているので、原書と翻訳版と見比べて読むのも可能なのが良いですね。
チャン・リュジン作家はエッセイも出しているようなので、エッセイ含め、追って他の作品も読んでみようと思います~!
以上、「仕事の喜びと哀しみ」の感想でした。