原書多読

9번의 일 / 김혜진 を読んで【韓国書籍】

70冊目

9번의 일 / 김혜진

9番の仕事 / キム・へジン

初めて読む作家さんです。

下記、全体の流れのネタバレがあるので未読の方はご注意ください。

明るい話ではなさそうだな……と思いながら読み始めましたが、想像以上に真っ暗なストーリーでした。

悲劇

1ミリの救いもないです。

「それでもここだけは良かった」みたいな部分が全然なく、ひたすらずっと虐げられている人が淡々と描かれています

会社からの肩たたきに応じず、嫌がらせそのものの教育や転勤に翻弄される主人公。

状況がどんどん悪くなるので、(もうこのあたりで諦めればいいのに…)と、どうしても思ってしまいます

会社に守られないどころか、虐げられて追いやられる労働者。そして捨て駒のように使われ壊れていく……

非常に文学的なのですが、読んでいて疲れたな……という気持ちが拭えませんでした。

読むときのコンディションに注意です。

次々と起こる出来事

すごく淡々と描かれているので、何も起こっていないのでは、と錯覚しそうになるくらいなのですが、

外国人労働者を助けたり、恩を仇で返されたり、人が死んだり、同僚に無視されたり、

番号で呼ばれたり、犬を助けたり、恩を仇で返されたり(2回目)、案外たくさんの新しい人が出てきて、次々に色々なことが起こっています。

この悪夢のようなルートの、どこで脱出できたかな、と遡ると、どこでも脱出できたような気がします。

機会はたくさんあって、いつでも脱出できたのに、とどまってしまう

そこが一番リアルだなと思いました。

感想

労働問題に関心のある人は面白く読めると思います。

また、淡々とした静かな雰囲気を好む人にも向いている本です。

極端で徹底的なところが文学的だなと思いました。

評価も高い本なのですが、大衆的なエンターテイメント性みたいなものからは距離があるので、

これから本を選ぶ方の参考になればと思います。

以上、「9番の仕事」の感想でした~!

MARIKO

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