호텔 디어 그레이스 / 민이안 を読んで【韓国書籍】
74冊目
호텔 디어 그레이스 / 민이안
ホテル ディア グレイス / ミン・イアン
本の表紙に惹かれて読み始めました。

読みやすいファンタジー調SF
300ページほどある普通の小説なのですが、実に読みやすいです!
会話文が非常に多いからだと思います。
母親や妹と、会社の同僚と、ホテルのスタッフと、会話しながら話が進んでいきます。
内容も現代的で小難しくなく、主人公の心情も理解しやすく共感しやすいので、
SFとは思えないほどするすると読み進めていけます。
(著者の後書きにありましたが、ホテルはSF空間ではあるものの、意図的にファンタジー描写にしたようです)
韓国の日常生活
なんというか、すごく日常生活に密接した描写が多いです。
知らないと意味不明だけれど、知っていれば当たり前すぎて気にとめないような描写。
例えば知らない人に声をかけられた主人公がひどく戸惑う描写にこんな風な文章があります。
당연히 도를 믿으십니까 같은 소릴 할 줄 알았는데, 전혀 생각지도 못한 말에 은혜 씨는 크게 당황했다.
호텔 디어 그레이스
「当然、道を信じますか?みたいな話かと思ったのに」という表現なのですが、
この、「道を信じますか?」が、韓国では新興宗教の非常によく知られている勧誘表現なんですね。
また、マーラータンを食べる際のこんな描写もありました。
대접을 저울에 달고 고기를 추가해 계산을 마친 두 사람은 자리에 앉아 본격적으로 수다를 떨기 시작했다.
호텔 디어 그레이스
器をはかりに載せて、お肉を追加して、会計をする…
マーラータンをよく食べる人には情景が目に浮かぶような自然な描写です。
しかし、日本ではこのセルフバー形式のマーラータンはそこまでメジャーではありませんよね。
こういった韓国の日常に密接した描写を見つけるたび、「ああ、外国の小説を読んでいるなあ」と思って面白かったです。
感想
面白く読みました。
夢を叶えるホテルにはきちんと代償もあるため、最初はホラー要素もあるのかと疑いましたが、そんな話ではなかったです。
あとは主人公の母親の小言が地味に面白かったです。(もちろん他人事だから面白いのですが…)
食べ物の話が多いので、そのあたりも楽しく読める理由のひとつな気がします。
以上、「ホテル ディア グレイス」の感想でした~!