유원 / 백온유 を読んで【韓国書籍】
76冊目
유원 / 백온유
ユウォン / ペク・オニュ
第13回チャンビ青少年文学賞の受賞作です。

有名な賞をとった作品
帯にも堂々と描かれていますが、かの有名な「アーモンド」や「ワンドゥギ」、「ペイント」などと同じ賞をとった作品です。
チャンビ青少年文学賞は歴代受賞作に有名作品も多く、個人的に読んでみたい面白そうな本も多いので、信頼しています。
(発表は1年に1回なのですが、ふさわしい作品がなかったのか、受賞作が出ない年もあるようです)
今回の「ユウォン」は第13回、2019年の受賞作になります。
良かった点
まず、設定から目をひきます。
主人公は大火災の生き残りの女の子です。
このときの火事で主人公の命を救ってくれたのは、
聡明で勇気ある姉と、赤の他人だった、あるおじさんです。
姉はこの火事で亡くなってしまい、おじさんとは生涯の付き合いとなるわけですが、
その生涯の付き合いが、心あたたまるものではないところがミソです。
分かりやすく感動させたり胸をギュッとさせたり、読者の心を揺さぶる方法はたくさんあると思うのですが
この小説はそういうお涙頂戴的なエンターテイメントの方式を使いません。
伝えたいことを真摯に伝える、まじめな小説というイメージを受けました。
(文体が硬いとかそういうことではなく…。文体は読みやすいです)
読み終わって、じっくり思い出しながら、静かに回想できる小説です。
そして、そうやってじっくりと余韻を味わっていると、主人公の成長や生の力強さにじわじわと胸を打たれます。
なんというのでしょうか、読んでいる最中よりも、あとからじっくりとした感動が来ます。
とても良い青少年小説だと思いました。
読後感
最近、読後感の良い小説が好きです。
前向きになったり、人を信じようという気持ちになったり、頑張ろうという気持ちにさせてくれるような小説。
本作は非常にさわやかな読後感で、気持ちよく最後のページをめくることができます。
おすすめです!
以上、「ユウォン」の感想でした~!