어서 오세요, 휴남동 서점입니다 / 황보름 を読んで【韓国書籍】
33冊目
어서 오세요, 휴남동 서점입니다 / 황보름
ようこそ、ヒュナム洞書店へ / ファン・ボルム
2024年本屋大賞翻訳小説部門の第1位に輝いた作品の原書です。
よく売れているのか色んな表紙で出ていますが、私は 여름 에디션 (夏エディション)で読みました。
さわやかで素敵な表紙です。
多読の観点から
- 意外と高い難易度
心温まる日常的な話だろうし、簡単に読めそう・・・と思って手を出したものの、結構時間がかかりました。
中身を一見すると、会話文も多いし章も5~10ページくらいごとに細かく分かれているので、易しそうに見えるんですよね。
意外とそうでもないです。
しっかり難しい単語も出てきますし、若者の話し言葉も出てきますし、
韓国語での世界の名著のタイトルや、ハングル表記の巨匠の名前が思いのほかピンとこなくて、地味に検索をたくさんした一冊になりました。
- しっかりしたボリューム
364ページあります。
個人的な感覚ですが、300ページくらいを超えると「いつまでも同じ本を読んでいるな・・・」という気持ちになることがあります。
日本語の本だとそうでもないんですが、外国語で読む本は何しろ時間がかかるので。
理想の1日
「いい1日を過ごすことは、いい人生を過ごすこと」という素晴らしいフレーズに、首がもげるほど頷いてしまいます。
期待感と共に1日がはじまり、1日の終わりには充足感がある。
そんな理想の1日を、主人公たちが本のなかで過ごしています。
今この感想を書いていてはじめて気づいたのですが、この本には嫌なひとがほとんど出てこないです。
メインメンバーは特に、こんな善人は現実には100人に1人くらいでは?と思うレベルの心の清らかさ。
(でも100人に1人くらい会いますよね、こういう、なんというか人間性がすごく良いひとたち)
そういう意味でも、なんだか理想の世界、理想の1日、落ち着いた素敵な人生を眺めながら、気分よく読める本だと思います。
以上、「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」の感想でした~!