괜찮지 않은데 괜찮은 척했다 / 글배우 を読んで【韓国書籍】
32冊目
괜찮지 않은데 괜찮은 척했다 / 글배우
大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした / クルベウ
著者は、作家 兼 出版社の代表だそうで、글배우という名前は、ペンネームだそうです。
文字通り自らの手でベストセラーを生み出す出版社の代表・・・なんか色々すごいですが、内容は普通のヒーリング系のエッセイです。
ヒーリング系エッセイの中毒性
もともとこういったエッセイを好んで読みはしなかったのですが、前回 모든 순간이 너였다 (すべての瞬間が君だった)を読んでから
このようなエッセイに関する考え方が、少し変わったように思います。
ここでいう「こういったエッセイ」とは、著者が、会ったこともない誰だか分からない架空の読者に向けて、
とにかく全肯定して、励まして、癒しをくれる形態のエッセイ、です。
ストーリーを楽しむ小説や、根拠のある主張や体験談をもとにしたエッセイとは、まったく違う分野であり、まったく違う楽しみがあります。
このようなエッセイを読んでいる最中は、精神が安定し、寝つきが良くなり、どこか優しい気持ちになる・・・といったような、実際目に見える効果を多少感じます。
なんでしょうドーパミンでも出るのでしょうか、ちょっと中毒性すら感じます。
「こんな風に励まされたい」を叶えてくれる
例えばこんなふうです。
당신도 무엇이든 될 수 있다. 지금이 어떤 모습이어도 상관없다. 지금부터 어떤 생각을 가지고 살아가는지가 중요하다고 생각한다.
괜찮지 않은데 괜찮은 척했다
「君も、これから何にだってなれる。今がどんな姿だとしても関係なく、これからどういう考えをもって生きていくかが重要だ」といった、
一見たいしたことないようなありふれた言葉に見えるじゃないですか。
でもこれを、外国語で一字一句噛みしめながら読んでいると、本当に脳内に快楽物質が出ているような気がするんですよね。
가장 안 좋은 습관은 자신의 한계를 미리 정해두고 새로운 시도는 하지 않으며 할 수 있는 것만 반복하는 것이다.
괜찮지 않은데 괜찮은 척했다
著者は「いちばん良くない習慣」についてこう言うんですね。
「自分の限界を先に決めてしまって、新しい挑戦をしない。そして、できることだけを反復する」
不思議なことに、なんだか自然な流れで、「そうだその通りだ、新しいことをしなくては・・・!」という気持ちになるんですよね。
同じことを親戚のおじさんが言っていたら「説教・・?」と思いそうなセリフなのに!笑
さらに言えば、同じことを学校の先生が言っていたら「そちらこそどうなんですかね、できてるんですかね」くらい思ってしまいそうなセリフです。
しかし、読者を全肯定してくるこの本で読むとそうは思わないんですね。
全肯定の効果がすごい。
著者と読者の蜜月関係が強固!
まとめ
知らない単語はほぼ出てこない水準で本当に読みやすいです。
(児童向けの本だって知らない単語はたくさんあるのにも関わらずですよ・・・)
たったひとつだけ欠点があるとすれば、こういったヒーリング系のエッセイには挿絵が入ってるんですよね。
(きれいな風景や、しあわせそうな犬の顔や、学生の男女の後ろ姿のシルエットなど・・・なぜかお決まりのパターンで・・・)
電車の中で読んでいる際、その挿絵だけちょっと恥ずかしいな、と思うことがありますね。
以上、「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」の感想でした!