서른의 반격 / 손원평 を読んで【韓国書籍】
31冊目
서른의 반격 / 손원평
三十の反撃 / ソン・ウォンピョン
著者の손원평さんは漢字で孫元平さんと書くんだそうです。
韓国の方の名前は、漢字で見たほうが私は覚えやすいです。
有名な大ヒット作「アーモンド」に続く2作目です。
この2作は両方とも、2017年に出版されているんですね。
等身大の主人公
それなりに一生懸命生きてきたのに、いまいち冴えない日常から抜け出せず、足掻いている主人公です。
足掻いているといっても、特に情熱に溢れているわけではなく、適度にさめた態度の主人公。
とても平凡なんですが、妙に応援したくなるタイプです。
この平凡ながらも「うまくいってほしい」と思わせる、主人公のキャラ設定が絶妙だなと思いました。
特徴
- ユーモアと皮肉のきいた文体
一文一文が面白いです。
笑ったり共感したり、感情移入しながら読めるので、読んでいる時間そのものが楽しいです。
- リアルな社会描写
韓国社会の文化・風習・社会問題が若者の目線でリアルに描かれています。
例えば昼食をチーム全員で食べる習慣。主人公は時々、架空の友人を言い訳に抜け出すんですよね。
おそらく韓国人には共感ポイントなのでしょうが、外国人の目線で読むと、なんというか目新しさみたいなものもあり、面白いです。
まとめ
外国人の多読という観点から見ると、言語だけではなく社会文化・風習も一緒に学べる、一石二鳥感のある本書。
内容も面白く、語彙的にも読みやすいほうに入るのではないかな?と思います。
以上、「三十の反撃」の感想でした~!