나나 / 이희영 を読んで【韓国書籍】
25冊目
나나 / 이희영
ナナ / イ・ヒヨン
「페인트(ペイント)」という作品で有名なイ・ヒヨン作家の作品です。
「페인트(ペイント)」もそうだったんですが、青少年文学なのでとても読みやすいです。
多読に最適
- 216ページ
実に読みやすい分量です。
青少年文学ということもあり語彙も比較的馴染みやすいので、どんどんページをめくれる楽しさがあります。
- 286g
超軽量です。
ずっしり重たい本が多い韓国書籍において、これは本当に有難い軽さ・・!
持ち歩きに適しています。
興味をそそられる設定
身体から抜け出した(追い出された?)2人の魂の話です。
まったく境遇の違う2人の話が交互に出てくるので、飽きずに読めます。
・どうして身体と魂が切り離されてしまったのか?
・果たして元に戻れるのか?
程よく気になる展開と、程よくしんみりとさせる境遇などが、とてもバランスよく織り交ぜられている印象です。
「自分を大切にする」ということ
とてもハッキリとしたメッセージ性のあるお話です。
「自分に向き合って、自分の声を聞くこと」の重要性を今いちど改めて考えさせられるような内容です。
作者の後書きにこのような文があります。
누구보다 나를 아프게 하는 존재는 다름 아닌 나였다. 그 깨달음 끝에 수리와 류를 만났다.
나나 / 이회영
誰よりも自分を苦しめているのは自分だ、ということに気付いたことから生まれた物語だったんですね。
(수리/スリと、류/リューというのが2人の魂の名前です)
優しい気持ちになれる、良い小説でした。
以上、「나나(ナナ)」の感想でした~!