遠足 소풍 / チョン・ソンテ 著, 小山内園子 訳 【多読入門】
8冊目
遠足 / チョン・ソンテ 著, 小山内園子 訳
소풍 / 전성태
韓国文学ショートショート きむ ふなセレクションというシリーズの03番の本です。
一般的な日本の文庫本より少しだけ大きいくらいの、手のひらサイズです。
前から読むと日本語で、後ろから読むと韓国語で読めるつくりになっています。
必要な語学レベル:
何しろ日本語と韓国語を読み比べながら進めていけるので、画期的です。
個人的には、TOPIK3級あたりから、韓国語を見て、その意味を日本語で見て、といったような、読み比べで楽しめるのではないかなと思いました。
TOPIK5級くらいになると、主に韓国語で読んで、分からない部分や知らない単語のみ日本語のほうを参考にするという読み方も可能です。
何しろ辞書をひく必要がないので、時短にもなるし、気楽で良いですよね。
しかも小さくて軽い本なので、持ち歩きにも最適です!
一冊で3回楽しめる
日本語だけで読む、見比べながら読む、韓国語だけで読む、という3通りの楽しさがあります。
自分の韓国語レベルが上がるにつれ、楽しみ方が増えていくということなので、
初級のうちに購入して、中級、上級になってから、読み返してみるのも面白いと思います。
感想
本当にすごくすごく日常の話なんです。
まるで隣の家の人たちの話のように、たった今すれ違った人たちの話のように、ものすごく日常的でありふれた一日なんです。
だけどちょっとひやっとする感じというか、なんだか目が離せなくてじっと見てしまうような感じというか。
そんな気持ちにさせる不思議な小説でした。
坦々とした話が好きな方に、おすすめです。