한국이 싫어서 / 장강명 を読んで【韓国書籍】
19冊目
한국이 싫어서 / 장강명
韓国が嫌いで / チャン・ガンミョン
オーストラリアに移民する韓国人女性が主人公です。
多読におすすめ!
かなり読みやすいです。
私の場合は「母をお願い」は3週間近くかかりましたが、「韓国が嫌いで」は3日で読んだので、読書ペースの参考になれば。
読みやすい理由を簡単にまとめると、こんな感じです。
- 若い女性の一人称タメ口
まるで友だちの雑談を聞くような、もしくはブログで誰かの体験談を読んでいるかのような感じです。
シニカルに構えていますが着実に一歩一歩踏み固めていく主人公。
機内食もまともに頼めない言語レベルからはじまり、語学学校を経て、永住権目的の外国人が主に通う大学院を卒業し、アルバイトを転々とし…
応援する気持ち半分、どうなるのか気になる気持ち半分で読み進めました。
- 204ページという分量
長編小説のなかではかなり読みやすい分量ではないでしょうか。
300ページを大まかな標準と考えると、2/3の分量なので、かなり手を出しやすいです。
全編を通して話し言葉で綴られるので、語彙レベル的にも読みやすいです。
話し言葉なので、たまに聞いたこともない流行語が出てきますが、検索すればすぐに意味がとれる単語が多かったです。
海外生活あるある
面白いな、と思ったのが、やはり移住の話なので、海外生活あるある苦労話が出てくるんですよね。
しかもすごくリアルに!
聞き取れなくて何回も聞き返した言葉が結局何だったのか、家に帰ってからハッと閃いたり。
「どれだけ英語を勉強しようと、ネイティブと同じになることは一生ないんだ」と悟ったり。
もちろん、面白可笑しく書いてあるので、暗くならずに楽しく読めます。笑
サクセスストーリー
オーストラリアの市民権(国籍)取得を目指したサクセスストーリーでもあるんですね。
なので、オーストラリアに移住したい人には、普通に結構役に立つのではと思いました。
ビザの要件や、永住権、市民権、就労の話など、かなり細かく書いてあるんですよね。
(著者が経験者なのかと思ったら、経験者に取材をして書いた本だそう。作家というのはすごいですね)
2015年の本なので今は状況が変わっているかもしれませんが。
自分の人生を向上させようと、勇気を出して一歩踏み出し、努力する話。
なので、読み終わったあとは、「私もがんばろう!」という気持ちになれる本です。
以上、「韓国が嫌いで」の感想でした。