웅크린 시간도 내 삶이니까 / 김난도 を読んで【韓国書籍】
7冊目
웅크린 시간도 내 삶이니까 / 김난도
うずくまった時間も、私の人生だから / キム・ナンド
キム・ナンド教授の本は3冊目です。
今まで読んだ韓国語書籍7冊中の3冊がキム・ナンド教授の本です。もはやファンですね。
このエッセイは2015年出版です。
2010年出版の아프니까 청춘이다 (つらいから青春だ)で一世を風靡したキム・ナンド教授ですが、その後、本の内容の一部に対する論争に火がつき、きっとつらい時期を過ごされたはずです。
そして2015年に出版されたエッセイのタイトルが、「うずくまった時間も、私の人生だから」です。
一度炎上すると、とことんまで追い詰める傾向にある韓国社会において、たくさんの非難を浴びたキム・ナンド教授がどうやってつらい時間を乗り越えたのか、非常に興味がわき、手にとってみました。
今回も心に響くフレーズがあったので紹介しますね。
失敗とは
사실 실패란 감기 같은 것이다. 누구나 걸린다. 뭘 잘못해서 그런 것도 아니다. 시간이 흐르면 결국 낫는다. 감기에 좌절해서 삶을 포기하는 사람은 없지 않은가.
웅크린 시간도 내 삶이니까
実は、失敗とは風邪のようなものだ。誰でもかかる。何が悪くてなるわけでもない。時間がたてば結局治る。風邪に挫折して人生を諦める人はいないじゃないか
うずくまった時間も、私の人生だから
失敗を、風邪に例えて励ます文章です。「風邪に挫折して人生を諦めるな」というメッセージがすごく良いですね。
また、著者は失敗をこんな風にも表現しています。
실패란 결국 인생이라는 체육관에서 희망의 근육을 키워주는 덤벨 같은 것일 뿐이다. 실패할수록 손을 꽉 쥐고, 절망의 심연에서 나뒹굴수록 정면을 똑바로 응시하라.
웅크린 시간도 내 삶이니까
失敗とは結局、人生という体育館で希望の筋肉を育てるダンベルのようなものに過ぎない。失敗するほど拳をぎゅっと握るんだ。絶望の深淵でのたうちまわるほど、絶望を正面から見据えるんだ。
うずくまった時間も、私の人生だから
「失敗とは、希望という筋肉を育てるためのダンベル」!!
例え話が秀逸すぎて!!
三日坊主?
また、三日坊主という失敗についても、こんなふうに前向きに表現しています。
작심삼일? 오케이! 될 때까지 그 작심삼일, 수십 번이고 수백 번이고 반복해보리라고.
웅크린 시간도 내 삶이니까
三日坊主?いいとも!達成するまでその三日坊主、何十回でも、何百回でも、繰り返してみなよ
うずくまった時間も、私の人生だから
確かに言われてみれば、何度も三日坊主になったとしても、また始めさえすれば、三日分の努力が積もっていくわけですよね。
塵も積もれば山となるように、三日間が積もって大きな年月となって、案外はやく達成の日が来るとも限らないです。
そう考えると、大切なのは諦めないことなんだなあと思いますね。
アインシュタインの名言
キム・ナンド教授はアインシュタインの「同じことを繰り返しながら違う結果を望むことを、狂気と呼ぶ」という名言を引用して、このようにも述べています。
아인슈타인의 이 말은 과학실험뿐 아니라 우리 삶에도 고스란히 작용된다. 매일 똑같은 오늘을 반복하면서 다른 내일을 기대할 수는 없는 것이다.
웅크린 시간도 내 삶이니까
アインシュタインのこの言葉は科学実験だけでなく、私たちの人生にもそのまま作用する。何一つ変わらない今日を過ごしながら、違う明日を望むことはできないというわけだ。
うずくまった時間も、私の人生だから
思い当たることがありすぎて、ギクッとしてしまうフレーズです。
違う明日を望むのであれば、今日新しいことを始めなければいけませんね。
以上、前向きに頑張ろうという気持ちにさせてくれるキム・ナンド教授のエッセイの感想でした。