단 한 사람 / 최진영 を読んで【韓国書籍】
67冊目
단 한 사람 / 최진영
ただ一人 / チェ・ジニョン
チェ・ジニョン作家の本を読むのは、クの証明(구의 증명)に続き、2冊目です。

独特の雰囲気
なんでしょうか、不思議な話でした。
最初は木の話から始まるんですよね。
その木の話が思いのほかめちゃくちゃ面白く、このまま進んでいくのかな?と思いきや、人間の話に切り替わります。
人間の話は、不思議なファンタジーっぽさがあり、代々受け継がれたある能力について淡々とした描写が続いていきます。
「クの証明」でも思ったことですが、この作家さんの文章は、すごく引き込まれて没頭させる文章なのに、どこか淡々としていて、暖色というよりは寒色な感じです。
面白かった文章
これは気に入ったというよりは、ちょっと面白いなと思った言葉なのですが。
他人にあれこれ口を出す人に対して、こう言うシーンがあります。
남들 사는 게 마음에 안 든다 싶으면 그건 지금 네 인생이 마음에 안 든다는 뜻이란 걸 아직도 몰라?
단 한 사람 / 최진영
家族間の会話シーンなのですが、ちょっと攻撃的ですね。笑
「他人の生き方が気に入らないっていうのは、今のあんたの人生が気に入らないってことなの。まだわかんないの?」みたいな感じでしょうか。
すべての状況において当てはまるわけではないですが、たしかに、こういうこともある…と思わされる一文でした。
感想
本作は前半は読みやすいのですが、後半に進むにつれて抽象的になっていきます。
生きる意味や、そもそも「生」の定義…みたいな哲学的な話も多いです。
256ページと、一見読みやすそうでいて、思ったよりも時間がかかる小説でした。
娯楽的な面白さとは少し離れますが、チェ・ジニョン作家の本は独特の余韻が残るような気がします。
気になる作家さんなので、今後も積極的に読んでいきたいなと思っています。
以上、「ただ一人」の感想でした~!