파견자들 / 김초엽 を読んで【韓国書籍】
64冊目
파견자들 / 김초엽
派遣者たち / キム・チョヨプ
長編SFです!

김초엽(キム・チョヨプ)作家
지구 끝의 온실(地球の果ての温室で)、우리가 빛의 속도로 갈 수 없다면(わたしたちが光の速さで進めないなら)、
방금 떠나온 세계(この世界からは出ていくけれど)、に続いて、この著者の作品を読むのはこれで4冊目です。
一貫してSFを描き、自然を愛し、奇妙ながらも美しいさまざまな世界を見せてくれるイメージです。
エッセイも出版されているようなので、今度はエッセイも読んでみたいなと思っています。
世界観
今作では、人間は地下に暮らしており、地上は別の生物に奪われて、別の生物が地上を支配している…という設定です。
タイトルである「派遣者たち」は、地下から地上へと派遣されて、危険な地上での任務を行う人々を指しています。
主人公はこの「派遣者」に身体的な適正があり、「派遣者」となるための試験を受けます。
序盤、最終試験に入るまでは、つかみどころのない物語に思えて多少困惑しながら読んでいたのですが、
試験の最終段階から怒涛のように物語が進みだすので、ここからが本番という気がしました。
感想
- 師匠との関係
主人公が敬愛する師匠がいるのですが、主人公は彼に対して絶対的な信頼を寄せており、ほのかに恋愛感情に近いようでもあります。
地球と人類の将来も気になるけれど、このふたりの進展も気になる…どうなるのだろうな…と思いながら読んでいたら、
突然の衝撃シーンに声を失いました。
本作はものすごく面白かったのですが、ここだけは受け入れるのが難しく、今でも「えええ…」と思っています。
(それだけ感情移入しながら読んでいた証拠ですね)
- 分量
431ページあり、非常に読み応えのある長さです。
読了までの所要時間は約12時間でした。
ただ、内容が面白いし中だるみしない展開なので、感覚的にはあっという間だった気もします。
- 人類の未来
思っていたのと正反対の方向へ進んでいき、びっくりしました。
当然、ひとりの人として「人間」の立場にたって読み進めてしまうので、
人類を脅かすものを受け容れるのは、なかなか難しいですね…
人間の未熟さや残酷さを描きながらも、最終的には人類が勝利する方向で着地する創作物が多いなか
本作はそういった単純な結論には辿り着きません。
善悪などは関係なく、進化というのは結局、選択したり防いだりできるものではないのかもしれないな、と思いました。
面白かったです。
以上、「派遣者たち」の感想でした~!