탕비실 / 이미예 を読んで【韓国書籍】
47冊目
탕비실 / 이미예
給湯室 / イ・ミエ
「ダラグート夢百貨店」のイ・ミエ作家の最新作です!

イ・ミエ作家は2020年に大ベストセラーの「ダラグート夢百貨店」でデビューし、2021年に「ダラグート夢百貨店 2」を出版。
そして3冊目が2024年7月発売のこちら、「給湯室」なんですね。
まさに待ちに待った新刊です!
給湯室の迷惑行為
表紙の下のほうに、7日間の合宿リアリティーショー、と書いてあり、
氷、コーヒーミックス、タンブラー、独り言、ケーキ、とあるので、なんのこっちゃと思っていたんですが、
この5つの単語はリアリティーショー出演者のニックネームです。
給湯室でちょっと迷惑なことをする人たちが集まったリアリティーショーなので、
「給湯室で歯磨き」が絶対に出てくるだろうと思いきや、出てきませんでした!笑
一番簡単に論争になりそうなのに、何故!
日本語でYahoo!の検索画面に「給湯室」と入れただけで、「給湯室 歯磨き」 、 「給湯室で歯磨き」などの関連検索ワードが出てくるのに…
韓国には給湯室で歯磨きをする人がいないのでしょうか。
それとも給湯室で歯磨きをするのが問題にならないのでしょうか。
(どちらなのか地味に気になりますね)
多読初心者に最適
- 読みやすいボリューム
なんと、139ページというページ数で、サイズも普通の韓国の小説よりも気持ち小さめサイズです。
薄くて軽くて持ち歩きやすいし、カバンにすっと入るサイズで実に良いです。
きちんとした読み応えある小説なのに、139ページという分量はなかなか無いので、
多読を始めたばかりの方に是非!おすすめしたい一冊です。
- テレビのリアリティーショーという設定
韓国語の勉強には、ドラマにしろバラエティーにしろ韓国のテレビ番組を見るのも役立ちますよね。
小説を読めるほど韓国語の勉強を続けてきた方なら、一度は何らかのプログラムにハマった時期があるんじゃないでしょうか。
その経験がここでいきてくるんですね。
今までに見た数々のバラエティーが目に浮かぶようであれば、この本は非常に良みやすいはずです。
- 分かりやすいストーリー
決して単純だというわけではありません。
テレビ番組形式で進んでいくので、話の運びがとてもシンプルなんです。
決められた枠のなかでルールがあり、勝敗があります。
縦横無尽に話が広がるタイプの小説よりも、こういった話のほうが遥かに理解しやすいはずです。
感想
「ダラグート夢百貨店」とはだいぶ雰囲気の違う作風でびっくりしましたが、面白かったです。
「ダラグート夢百貨店 2」がまだ未読なので、次はこちらも読んでみようと思います。
以上、「給湯室」の感想でした~!