하마터면 열심히 살 뻔했다 / 하완 を読んで【韓国書籍】
43冊目
하마터면 열심히 살 뻔했다 / 하완
あやうく一生懸命生きるところだった / ハ・ワン
ベストセラーのエッセイです。

今まで読んできた韓国のエッセイ「私は私のままで生きることにした」、「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」、「すべての瞬間が君だった」などに比べると
だいぶ雰囲気の違うエッセイです。
著者の価値観がわりと尖っていて、ユニークで、読者に媚びていない感じが良いですね。
興味をひかれる書き出し
各章の書き出しが、なぜかすごく興味をひかれる感じなんです。
「友達が恋人と別れたらしい」とか、「大人は遊ぶのを嫌う」とか、「会社に通ってるときはネットショッピングをたくさんした」とか。
普通の文章のように見えるんですけど、続きを聞きたい、と思わせる始まり方なんですよ。
面白い友達のおしゃべりをカフェで聞いているような感覚に近いと思います。
興味をひかれる書き出しのおかげで、章のはじめを数行読むと、続きが気になってその章はすべて読んでしまう、という流れになり、
結局やめどころが分からずにずーっと読み続けてしまう本です。
エッセイだとこういう本は珍しいような気がします。
多読の観点から
- 読みやすさ◎
エッセイなので細かく章が分かれていて、ところどころイラストもあり、全体量も286ページとそんなに多くないので、読みやすい部類に入ると思います!
- 移動中は×
表紙もそうですが、中にもパンツ一丁のおじさんの絵が至るところに描かれています。
自らのパンツを引き伸ばして、中を覗き込んでいる(?)イラストなどもあるので、電車のなかではまず読めないなという気がします。
(内容は人前で読める本なんですが!イラストのせいで!)
ただ、そのイラストが結構面白かったりもするので、無かったら無かったでちょっと味気ないような気も?
- 単語は△
カジュアルな話言葉で進んでいくので、略語とかスラング?が時折出てきて、
簡単なようでいて案外難しい、と思いました。
ただ、そういう部分を除けば、基本は読みやすいです。
感想
独身主義者だったり、子ども時代の苦労がドキッとするくらい本格的な苦労だったり、お金を稼がない努力をしてみたり、
次に何が出てくるのか分からなくて、目が離せない感じの一冊でした。
こうしてみると、私生活を隠さずにだいぶ赤裸々に読者に見せていくスタイルの著者ですね。
共感できるところもあったし、「何故こんな考え方を!?」と思うところもありましたが、全体として面白く読みました。
以上、「あやうく一生懸命生きるところだった」の感想でした~!