구의 증명 / 최진영 を読んで【韓国書籍】
23冊目
구의 증명 / 최진영
クの証明 / チェ・ジニョン
192ページなので読みやすそう…と試し読みをしてみたんですよね。
そしたら、序盤はページに空白がとても多くて、おおこれはいけそうだ!と読み始めた本。
純文学
- 好みが分かれそう!
韓国で純文学・大衆文学の括りがあるのかどうかは知りませんが(小説・ジャンル小説、みたいな括りなのかな?)、
日本式に言うなら、この本は純文学のほうに分類される気がします。
全体的に暗い雰囲気で、苦痛、苦悩、生と死、性の描写、グロテスクな描写(死体を食べたり…)など、
純文学っぽい要素がギッシリ詰まった一冊です。
なんかこう、明らかに娯楽性よりも芸術性を重視しているというか…
借金まみれのク(という名前)の境遇なども、ズッシリと重く暗い気分にさせられます。
創作物に引き摺られて気分が落ち込みがちな人は要注意です!笑
- 性描写
韓国って性描写に厳しい国かと思っていたんですが、これはいいんだ?!と思うような場面が出てきます。
そのあたりの単語を調べていると、自然とスマホの検索履歴がちょっと人に見せられない感じに…。笑
芸術ならこういった描写もOKなんだ、とちょっとびっくりしました。
- 面白さというよりは
この本は日本語翻訳版こそ出ていないものの(2024年8月現在)、韓国では結構売れた本なんですよね。
だけど、この本が面白かったかと聞かれたら、答えるのがすごく難しいな…と思います。
面白さだとか娯楽というよりは、例えば何かにすごく悩んでいたり、思い詰めていたりする人が読んだときに、
慰めになったり、救いを感じたりするようなことがあるかもしれないな、と思わせる本でした。
そのあたりが、この本が愛される秘訣なのではないか、とも思いました。
ちなみにもともと純文学好きの人であれば、普通に面白いんじゃないかなと思います!
以上、「クの証明」の感想でした~!