불편한 편의점 / 김호연 を読んで【韓国書籍】
22冊目
불편한 편의점 / 김호연
不便なコンビニ / キム・ホヨン
泣く子も黙る大ベストセラー小説です。
40万部記念の桜エディションの表紙で読みました!かわいい!!
オリジナルの表紙はこちら。
主人公がコンビニで夜間バイトをする話なので、オリジナルの表紙は夜なんですね。
多読の観点から
- 語彙力が必要
ほんわかした表紙から、なんとなくすらすら読めるように見えるじゃないですか。
油断禁物です。この作品内で使われている語彙は、意外にもかなり豊富で、しかも多彩です。
章によって違う人物にスポットライトが当たるため、方言から卑俗語まで満遍なく出てくるうえに、具体的な地名や商品名まで出てきます。
感情描写に使われる動詞や形容詞も、初めましての単語や随分とお久しぶりですねの単語のオンパレード。
一見簡単に読めるように見えるし、大ベストセラーなのもあり、韓国語初心者が本を読みたいと思って最初に手に取りがちな本だと思うんですけど、気を付けてください…!笑
この本はわりと初心者殺しです。上級者向けです。
(本の内容が、ということではなく、単純に外国人が読むうえでの語彙力の話です)
- 目に浮かぶ韓国の光景
韓国語学習者には嬉しい、ソウルの情景が目に浮かぶような描写が多いです。
チャムチャムチャム(참참참)という 참깨라면, 참치 김밥, 참이슬 (ごまラーメン、ツナキンパ、チャミスル)の頭文字を取ったセットも出てくるんですが、
「わ~、この3つって合うんだ?今度食べてみよう」と思う人も多いんじゃないでしょうか。
あとは、広告なのかなと思うくらいに出てくる、とうもろこしのひげ茶。笑
コンビニのワンプラスワンやトゥープラスワン、大学路の小劇場の描写など。
韓国に興味がある人が読むと、わくわくするであろうアイテムが多く登場します。
- ボリューム
全体は268ページ。会話文も多いことを考えると、わりと読みやすい量です。
8つの章に分かれているんですが、ひとつの章が30ページほどで、とても丁度よい分量というのも、読みやすいと感じるポイントだと思います。
以上、「不便なコンビニ」の感想でした~!