달러구트 꿈 백화점 / 이미예 を読んで【韓国書籍】
14冊目
달러구트 꿈 백화점 / 이미예
ダラグート夢百貨店 / イ・ミエ
日本語翻訳版は「夢を売る百貨店~本日も完売御礼でございます」というタイトルで出版されています。
この表紙は50万部記念のドリーム・エディションだそうです。可愛いですよね。
私はこのドリーム・エディションで読んだので、こちらの表紙に愛着が湧いています。
(内容は同じですが。笑)
ちなみに、通常版はこちらの表紙です。
こちらもこちらですごく素敵です。
韓国の小説は表紙が素敵なものが多いですね。
本との対話
ダラグート夢百貨店を読んでいると、どことなく、あたたかい気持ちになるんですよね。
どうしてかな…?と思ったときに、「まるで本と対話しながら読んでるみたい」だからだと、気づいたんですよ。
深く考えさせるような難しい問題提起ではなくて、「自分はどうだろう…?」という思いが、ふっとわく感じ。さっと胸をかすめる感じ。
例えばここです。
여러분은 언제 자유롭지 못하다고 느끼십니까?
달러구트 꿈 백화점
皆さんはいつ自由でいられないと感じますか?
ダラグート夢百貨店
ある演説のシーンなのですが、思わず「うーん、いつかな。出勤するとき?」などという考えが頭に浮かびます。
여러분을 가둬두는 것이 공간이든, 시간이든, (中略) 부디 그것에 집중하지 마십시오. 다만 사는 동안 여러분을 자유롭게 할 수 있는 무언가를 찾는 데만 집중하십시오
달러구트 꿈 백화점
皆さんを閉じ込めるものが空間であろうと、時間であろうと、(中略)どうかそこに集中しないでください。生きている間、皆さんを自由にする何かを探すことにだけ、集中してください。
ダラグート夢百貨店
「私を自由にする何か、かあ…。なんだろう…」と、なりますよね。
一瞬「お金?」と思いましたが、そういうことではないのでしょうね。笑
この部分、とても素敵なフレーズだと思い、お気に入りの部分です。
夢を売りながら人生を考える
もうひとつ、私の好きな箇所があるので、軽く紹介しますね。
ストーリーに関わる決定的なネタバレではないですが、本の後半の内容に触れています。
(まっさらな気持ちで読み始めたい方は、以下**内は読み飛ばしてくださいね!)
*****
ダラグートによると、「自分の人生を愛する方法」には2種類あるんですね。
ひとつめは「どうしても人生に満足できないときは、変えるために最善を尽くす」
ふたつめは「自分の人生をあるがままに受け入れて満足する」
だけど、ひとつめの方法で人生を変えた人も、結局は、ふたつめの方法まで会得してはじめて平穏が訪れるのだ、と……
なるほど?と思ったんですが、問題は今がひとつめの段階なのか、ふたつめの段階なのか、判断が難しいところですよね。
これについて登場人物のひとりが「どこからが欲で、どこまでが情熱なのか」悩んでいたのを、ふと思い出すんです。
このあたり、構成がすごくよく出来ているなあと思いました。
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多読の観点から
- 会話文が多いため、合計300ページ近くあるわりに読みやすいと思います。
- 夢を売る百貨店、予知夢、サンタクロースなど、心が踊るキーフレーズが満載で、わくわくします。
- 途中で挫折しても、日本語翻訳版が出ているので、続きは読めます!笑
青少年から大人まで、広く楽しめる一冊だと思います。
ベストセラーなので面白さは折り紙つきですし、是非挑戦してみてくださいね!