달까지 가자 / 장류진 を読んで【韓国書籍】
13冊目
달까지 가자 / 장류진
月まで行こう / チャン・リュジン
350ページほどある長編小説です。
何しろ長くて、本もなんというか、見るからに分厚いんですよね。
読み切れるかどうか自信がないままに読み始めたんですが、案外スムーズに読めて、内容も面白く二重丸でした!
本の装丁も素敵ですよね。
多読におすすめの理由
- 日記のように、数ページずつで区切られている
全体が大きく3部に分かれていて、そのなかも十数ページごとのブロックに分かれています。
一ブロックごとに日記のように日付がついていて、順を追って読んでいく感じです。
例えば一番最初は、 다행이야 というタイトルで、 2017년 1월 17일 の日付、全12ページのブロックです。
ひとつのブロックがこのくらいなので、集中力の続くちょうどいい分量なんですよね。
この本が長いけど読みやすい理由のひとつだと思います。
- 仮想通貨がアップダウンするドキドキハラハラ展開
ビットコインについてなんの知識もない私でも、ジェットコースターのような展開を充分に楽しめました!
過不足のない適切な説明がうまく小説に挿入されているので、事前知識ゼロでもOKです。
仮想通貨が急激に上がったり下がったりするときには、ひとブロックが数行になったりするんですよ。
そこがまたすごい臨場感で。
激動の2部は、面白すぎて眠れないほどの盛り上がりでした。
主人公と一緒に一喜一憂しながら、手に汗握る展開を楽しめます。
ドキドキしながら夜中4時くらいまで、もどかしい気持ちでページをめくっていました。
TO THE MOON
多読に慣れてくると、知らない単語を読み飛ばすか調べるか、瞬時に判断できるようになってきます。
繰り返し出てくる単語や、ストーリーの大筋に関連する単語は調べておいたほうが良いですよね。
また、漢字語は知らない単語でも推測で意味をとれることが多いです。
そんななか、一番ポカンとするのが外来語!もしくは外国語のハングル表記です。
-우리 어디까지 간다고? -달까지! 투 더 문!
달까지 가자
ー私たち、どこまで行くって? ー月まで!トゥー・ザ・ムーン!
月まで行こう
会話文は比較的すらすら読める箇所ですが、 투 더 문 でつまづきました。
とぅ ど むん?知らない単語かな?投、門、文・・などの直訳した漢字が頭を駆け巡ります。笑
そしてハッとするんですよね。英語だ・・!と。
調べてみたら、TO THE MOON というのは、投資業界のスラング?隠語?新語?のようで、月まで届く勢いで価格が上昇する、ことから生まれた言葉だそうです。
いいなあ。私も月に行きたい。
長いけれど、緩急がハッキリしていて、最初から最後まで、面白く読みました。
おすすめです。