마당을 나온 암탉 / 황선미 を読んで【韓国書籍】
12冊目
마당을 나온 암탉 / 황선미
庭を出ためんどり / ファン・ソンミ
童話なんですが、物語が本当によく出来ていて、めちゃくちゃ面白く読みました。
韓国ではベストセラーどころか定番中の定番、教科書にも収録されたほどの本だそうで、2011年にはアニメーション映画にもなったそうです。
まわりの20代、30代の韓国人に聞いてみましたが、ほとんどの人がこの本を知っていました。
言語の面でもそうですが、韓国人の感性の理解という面でも、一読をおすすめしたいです!
重めのテーマ
「庭を出ためんどり」というタイトルだけで、あ、これは冒険のストーリーなんだな、と分かりますよね。
そうなんです。
確かに冒険のストーリーなんですが、その冒険とは、理想の人生(鶏ですが…)の追求であり、運命の定めから逃れて自由を求める独立であり、自然界の生物としての宿命を受け容れる道のりであり、とても深いんですよ!!
童話を読んで涙したとはちょっといいづらいので書くか迷ったのですが、実は、読み終わったあとに涙がにじんで、ティッシュで拭ったほどです。
あらすじ把握は不要
何も知らずに読むほうが絶対に楽しめるので、あえてあらすじは書かないでおきますね。
だいたい、あらすじを最初に読むのって、
- 面白そうな話なのかどうか、確認したい
- あらかじめ内容を把握することで、スムーズに読み始めたい
とかの理由じゃないですか。
大丈夫です。保証します。
- 面白そうな話なのかどうか、確認したい → 信じてください!面白いです!
- あらかじめ内容を把握することで、スムーズに読み始めたい → 児童書なので、把握せずとも意外とスムーズにいけます
有名な話なので、検索すればだいたいの展開を把握できちゃうと思うんですよね。
なので、余計な検索はせずに、いきなり読み始めるのを推奨したいです。
なぜなら、この話は このあとどうなるのか、展開がすごく気になる! タイプの話だからです。
ちなみに、私が読んだのは20周年特別版である上記の装丁でしたが、一般的にはこの装丁で知られています。
心の底からおすすめの本です。
是非是非読んでみてくださいね!